健康になるための3大要素とは

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。

今回は、肉体的な健康について必要な3大要素についても伝えしたいと思います。改めてこの機会に健康に関する情報を日々の生活に役立てていただければと思います。

■健康になるための3大要素①「栄養」

米を主食とした生活は栄養バランスが良く、日本人の体型や生活環境に適した食事でした。

しかしながら、食の欧米化が進みわずか30年余りで米の消費量は半分近くに減少し、農業・保存技術が発達して、肉・乳製品・油脂類・砂糖などの消費は2~3倍に膨れ上がりました。

この様な食生活の急激な変化により、日本人の体型は大きく変わり肥満の人が増えすぎてしまいました。医学の進歩があり寿命は延びていますが、戦前には見られなかった生活習慣病で悩む方々は増えています。

これらは糖・脂の摂りすぎが主な要因の1つであり、一言に食の欧米化が進んだ結果だと思います。

<現代人が改善したい食生活>

まず、ここまでにお話した様に食の欧米化による動物性タンパク質の摂りすぎ(肉・添加物問題)です。次に、白の三悪とも言われている白米・白砂糖・精製塩です。


これらの精白されたものではミネラル不足となり生理機能を狂わせられます。

ミネラルや酵素不足になると、代謝障害を起こしやすいと言われていて、胃腸障害・便秘・肩こり・痔・貧血・思考力低下・記憶力低下・自律神経失調症・ノイローゼ・不眠症・糖尿病・基礎体温の低下・認知症・ガンなど…、様々なことが起こりやすくなります。

■健康になるための3大要素②「運動」

健康のためには運動が大切とよく聞きますが、その理由は主に4つあります。

  1. 心臓や肺の機能向上
  2. 血管を丈夫にする
  3. 免疫力・自然治癒力の向上
  4. 筋肉と骨を丈夫にする


一つずつ簡単にお伝えします。

<①心臓や肺の機能向上>
脂肪を減らし筋肉量を増やすことによって、健康的な身体や肌を保つことができます。

<②血管を丈夫にする>
血管が弱まってしまうと老化の速度が早まりますが、運動をすることにより停滞しがちな老廃物の流れをスムーズにすることができます。

<③免疫力・自然治癒力の向上>
適度な負荷で運動をすることにより、免疫力・自然治癒力を高め、風邪などのウイルスからも身体を守ることができます。

<④筋肉と骨を丈夫にする>
身体を支えているのは筋肉と骨ですが、年齢を重ねるごとに筋肉量は減り骨の強度がもどんどんと低下します。運動することによりこれらの低下を防ぐこと遅らせることができます。

運動にはこれらの効果がありますが、運動には「無酸素運動」と「有酸素運動」があり、これら2つを組み合わせることが健康な身体づくりに大切なことです。

<無酸素運動>
無酸素運動を行う目的は「基礎代謝を上げ、筋肉量を増やすこと」です。
<有酸素運動>
有酸素運動を行う目的は「持久力を高め、体脂肪率を減少させること」です。

■健康になるための3大要素③「休養」

健康のためには休養も必要です。
休養とは主に「疲れた身体を休めること」と「明日への活力を養うこと」です。


睡眠が大切なことは私たちの誰もが実感していることかと思いますが、主に「疲労回復」「免疫力の向上」「肌の新陳代謝」についてお伝えします。

<睡眠による「疲労回復」>
身体にもそうですし脳を休める為にも睡眠は必要不可欠です。
しっかりと眠ることにより大脳は休息しながらもその機能を調整して、翌日から再び正常な指令を全身に送ることができるようになります。

<睡眠による「免疫力の向上」>
風邪などをひいた時には「よく寝ること!」と言われますがまさにその通りであり、私たちは睡眠中に免疫力が高まり病気を治そうとする自然治癒力が働きます。

<睡眠による「肌の新陳代謝」>
私たちの肌は睡眠中に美しくなるといわれていますが、その理由は肌の細胞分裂が行われることに深く関係している成長ホルモンの分泌が、睡眠中に高まるためです。

よく成長ホルモンが一番分泌されるのは夜10時~深夜2時などと言われ、肌のゴールデンタイムと言われていますね。現代人ではこの時間に寝ることは難しいかと思いますが、肌をキレイに保つためにも睡眠はしっかりととる様にしましょう。

健康についてのまとめ

健康とは肉体的にだけでなく精神的・社会的にも完全に良好な状態のことと定義されていますが、今回はその中でも肉体的な部分についてお話させていただきました。

肉体的な健康のために必要なことは「栄養」「運動」「休養」です。

現代社会において全ての要素を取り入れながら生活することは、とても難しい時代ではありますが、少しでも健康について知識を考えていただき、ご自身の生活に役立てていただければと思います。